愛媛県今治市講演 報告

■ 今治呼吸法クラブ講座

2007年8月13日 愛媛県今治市常盤公民館


「猿飛佐助」著者
山田 阿鉄の生誕地
  
  

かねてより、実姉から要請のあった、故郷での「呼吸法講座」がやっと実現した。姉の「コーラス」「お花」「元職場の同僚」「友人の友人」などなど20余名の参加者で会場はいっぱいになった。
妹は写真を担当してくれた。1人では歩行が覚束ない90歳の母も、何人もの介護を名乗り出てくれた人たちに支えられたお蔭で、会場に姿を見せることができたことは何よりであった。

参加された方々は「明るく」「元気で」「行動的」「好奇心旺盛」と、第一印象はノープロブレム(問題なし)だった。
が、笑顔を絶やさず、こんなに素敵な人達を前にして、うっかりすると誰が彼女達の内面に抱えているものの問題の大きさに気付くだろうか。
実は彼女達はみな、仕事、親の介護、自身の重大な病気や怪我の後遺症にも直面している方ばかりなのだ。日常の一瞬一瞬に手抜きなど許されない状況のもと、それでも仲間に手を差し伸べ、また支え合いながら、自らを輝かしている方たちだった。
一々の紹介はないが、私は前に立ってそれを感じ取り、胸があつくなった。
彼女達にこそ週に一度でも、このように「こころもからだも開放できる時間」が必要なのだ。せめて今だけでも喜んで戴けたらと私は精一杯努めた。

講座の間中、みなさん、遠慮なく声を上げて笑ってくれ、なんとも賑やかな時間となった。終了後はそれぞれに「エネルギーの総入れ替えをしてすっきりしたあ」と、喜んで帰って行った。(残る人などいない。お昼の仕度があるからだ。)
「何の報酬もいりませんよ」と前もって言っておいたのに、手作りの可愛い猪のキーホルダー(私の干支)や豪華な花束まで用意してくださった。この花はお盆の間中、実家の玄関を飾っただけではなく、今治の爽やかな思い出として今も私のこころに咲き続けている。
元気なエネルギーを戴けたのは私のほうであった。みなさんには黄金の太陽に包まれた、感謝の花束を贈ります。またお会いしましょう。