2007年7月1日(日)10:00国立天文台三鷹キャンパス正門前集合。(三鷹、武蔵境調布からバス)26名(内6名は塾生紹介の初参加の方)。13:00現地解散。
梅雨の晴れ間。曇り、時々晴れ間有り。
観山正見(みやましょうけん)台長先生のご案内(5月20日武蔵野大学日曜講演会)をもとに、『倫子塾』で企画実施。
日頃から、『倫子塾』では、屋外での体験学習を大切にしている。
前回6月の横浜中華街「関帝廟」氣場ツアーに続き、今回のツアー開催となった。
天文台の活動内容に付いては是非ホームページを見て欲しい。
望遠鏡を初めとする機器の見学は勿論、天井のドームの曲線は船大工の力が発揮されていることなど、いろいろな視点から楽しめる。
国立天文台三鷹キャンパスはなんと言っても9万坪の敷地にまだ人々の手に荒らされていない樹木が活き活きと育っている所が魅力だ。
都心近くであっても、敷地の広さから、信州などの山深い清新な土地の空気を保っている。
それを実証しているかのように、門衛所で飼っているわんちゃんは、19歳だそうだ。天寿を全う出来る環境にいるというわけだ。
ここは季節ごとの美しさを鑑賞でき、特に桜の名所でもある。私がすぐ近くのICU(国際基督教大学)の桜を褒めたら、それより見ごたえがあると、塾生の一人が声を大にしてここの素晴らしさを語った。
開門より1時間ほど早く着いた私に、門衛所では、今日の講座の準備を兼ねての散策を許可していただき有難かった。
加えて、今の時期、藪蚊のかゆみの猛烈な事、蜂、蛇の出現などについて油断できないことなど、親切にお教え戴いた職員の方のアドバイスのお蔭で、後から来る塾生に虫除けスプレーや薬を携帯から頼むことができた。
スタッフも平日の地味な働きと見られがちな研究員の活動共々、アルバイトの学生を含めて、日曜日もよく勤めていることがわかった。
樹木や大気から、氣のもらい方を参加のみなさんにレクチャーしながら、人間の存在は魂と肉体を併せ持った宇宙の生命体のひとつであることを噛み締めた。
それぞれが樹木と語り合い、宇宙と一体になり、ささやかな時間と空間の中でひとつになれたひと時だった。
樹から氣を取り込み、宇宙と一体になれる心境が増すに従って、今ここに活かされているという、大きな力に対しての感謝の気持ちが強くなった。
このような場所が一般公開されているのはあまり知られていないのではないか。休日の人出は我々以外には数人であった。
もし、ここから歩いて7分の所にある神代植物園のように、よく知られるようになったらどうなるか。多少想像はつく。
しかし、不心得な人に荒らされるのを恐れず、もっと、この施設の良さを世間に知らせてもいいのではないかと思った。なぜなら、その中にも未来の宇宙に出て行く力が育つかもしれないし、宇宙のエネルギーを活用して、未来の人々のために活躍できる人が現れるかも知れないから。
次世代を育てること。今ここに生きて活動しているものにとって、これ以上に大切な仕事があろうか。樹々が風と鳥と蝶とたわむれて、そう囁きかけてきた。