「みなさまこんにちは。早速ですが、今私が男の人と向かい合います。そこで、片手で男の人の胸の中心を押しますので見てください。どうでしょうか、男の人は動きますか?」この声から講座ははじまりました。
それぞれ、学生に前に出てきてもらって、大の男を手で押してみる、という動作から体験してもらおうというわけです。
体験後の学生の意見は「重かった」「動かない」「手が折れる」など、さまざまです。如何に自分達が実際の場面に慣れていないか、経験がないままだとどうなってしまうのか、など具体的に示しつつ、講座を進めていきました。
愛媛県今治市 常盤公民館にてかねてより、要請のあった、故郷での「呼吸法講座」がやっと実現開催できました。参加された方々は「明るく」「元気で」「行動的」「好奇心旺盛」と、第一印象はノープロブレム(問題なし)でしたが、笑顔を絶やさず、こんなに素敵な人達を前にして、うっかりすると誰が彼女達の内面に抱えているものの問題の大きさに気づくでしょうか。実は彼女達はみな、仕事、親の介護、自身の重大な病気や怪我の後遺症にも直面している方ばかりなのです。
先だっての講演では、皆さまが「楽になった」「気持ちよかった」と言ってくださるだけで、出かけてよかったと思っておりましたが、「もうやらないのか」「まだか」とお誘いの声をたくさんいただきました。
おかげさまで、再度講演会を開催する事ができました。
岩槻健康プロジェクト主催 パンフレット
健康な日々を過ごしたいと願う熱心な市民のみなさんに支えられて、実現しました。
東京シティー日本橋ロータリークラブ主催
「こころ」を磨くものは、まず「からだ」あってこそ、の「こころ・魂・命」の存在というものを忘れてはいけない、ということを皆さまにお伝えしたくて、こうして講演会や生涯教育の教室でお話申しあげております。
さて、なぜ呼吸法なのでしょうか。10代から30代にかけて武道の修行のし過ぎで「偏差(禅病)」となってしまった私にとりまして、健康回復に最も効果があったものが、白隠禅師の伝承した「内観の秘法」(軟酥の法、イメージ呼吸)でした。